朴沢学園 裁縫教育資料データベース
朴沢学園は、明治12年に松操私塾として設立され、初代校長朴澤三代治が考案した裁縫教授用掛図、雛形等による一斉教授法など明治期以降の女子教育に果たした役割は高く評価されています。学園では初代校長考案裁縫教授用掛図(明治15年1月に「衣服名称図」として発行)など貴重な資料を所蔵しており、平成21年の創立130周年を期に所蔵資料の整理を進め、その都度「朴沢学園裁縫教育資料集」を刊行しています。
本データベースでは、裁縫掛図・裁縫教授書等及び卒業生裁縫資料の2つの資料群を紹介します。
なお、外にも創立時からの卒業生名簿、各種教材(「罫引手本」、「袴組立模型」、「繊維見本」、「教材用実物標本(着物、帯など)」、卒業生裁縫資料(追加)など学園沿革の上からは勿論、教育史上貴重な資料が所蔵されており、整理を進めております。
[図]卒業生名簿
[図]罫引手本
1.裁縫掛図・裁縫教授書等(仙台市指定有形文化財)
平成23年7月に仙台市指定有形文化財として指定された資料557点です。・朴澤三代治考案裁縫教授用掛図(衣服名称図)、伝明治23年内国勧業博覧会出品掛図を含む裁縫掛図352点
・教科書類36点
・附:課題研究提出物161点、研究会記録類8点
[図]衣服名称図
[図]伝明治23年内国勧業博覧会出品掛図(説明用掛図)
[図]伝明治23年内国勧業博覧会出品掛図(雛形裁切)
2.卒業生裁縫資料(仙台市「朴沢学園裁縫教育資料史料調査事業」対象資料・仙台市指定有形文化財)
[図]大立目そめ資料「裁縫雛形」
卒業生が制作した裁縫雛形、部分縫、その他の資料が学園に多数寄贈されています。平成26~29年度には、仙台市が実施した「朴沢学園裁縫教育資料史料調査事業」により59人、3,980点の裁縫資料の専門的調査が行われ、その結果は「朴沢学園裁縫教育資料調査報告書」として刊行されており、当学園ではこれをもととして本データベースを制作・公開しています。
仙台市教育委員会文化財課ホームページ「朴沢学園裁縫教育資料」の調査報告書が刊行されました!
仙台市指定有形文化財指定書
この資料調査により、令和2年8月に朴沢学園裁縫学習資料3,956点が仙台市指定有形文化財として指定されました。
お願い
本データベースの情報を利用する場合は、事前に朴沢学園の承諾を得てください。なお、「2.卒業生裁縫資料」に掲載した情報等は、仙台市教育委員会「朴沢学園裁縫教育資料史料調査事業」により作成・撮影した目録、画像を利用しています。利用する場合は、仙台市教育委員会の許可が必要となりますので、下記にご相談ください。
●仙台市教育委員会文化財課:電話番号 022-214-8892(直通)